相談05●中空鍛造化によりコストダウンを図りたい

連載5回目は、量産品のコストダウンをお考えのお客様からよくいただくご質問としまして、中空鍛造化についてお話ししたいと思います。




■ 《お客様の問題点》


A社様は、高圧ポンプ機器の設計から製造、販売まで対応し、また大型から小型ポンプまで幅広くラインナップしている数少ないメーカー様です。そのA社購買ご担当者様から、弊社へ次のようなご相談の電話を頂きました。



■ 【質問】


「現状、真鍮鍛造製品を無垢形状で購入していますが、エンドユーザーから厳しいコストダウン要求があり、どうすればよいか困っています。中空鍛造品への切り替えで問題解決できませんか?」


A社様では、過去、無垢鍛造品の購入実績しかなく、中空鍛造品のお取扱いは初めてのケースでした。そこで、弊社へ図面と現物を送っていただき検討した結果、中空鍛造品に切り替えることで大幅なコストダウンを実現できる可能性があることが分かりました。その旨、A社様にお伝えしたところ、技術・設計のご担当者様とご一緒に来社されました。


お話を伺うと、A社様では無垢の鍛造品を購入してから社内で切削加工を行っており、大型製品のため切削屑が大量に発生していました。 また、別途、鉄鋳物品の切削加工から発生する鉄屑もあることから、鉄スクラップ会社に非鉄真鍮切削屑も引取らせており、その結果、当社の1/3程度の価格で売却されていることが判明しました。



■ 《弊社からの提案とコストダウン効果》


弊社にて、切削加工穴部に削り代を付けた、穴抜き形状の鍛造設計図を作成させていただきました。3穴×3方向=合計9カ所の穴あけ中空鍛造という、熱間鍛造としては最も複雑で加工難易度の高い形状でした。


9箇所の穴あけ中空鍛造

そこで、金型バリ線の位置を変更して、9カ所全ての穴が芯ブレしない鍛造方法を開発。まず、二度打ち鍛造用の荒地金型を製作することにより、9カ所穴あけ鍛造の量産が可能となりましたが、さらに数ヶ月トライを続け、最終的に荒地金型を使用せずワンショットでの鍛造を実現しました。


中空鍛造用金型費は、通常の無垢鍛造品より約2割高価となりますが、材料費と鍛造費の低減及び切削加工時間の短縮効果により、この金型費差額を約半年で回収することができました。


従来の鉄製部品形状と、弊社で新たに設計・製作したアルミ鍛造の金型

また、従来は製品表面から酸化皮膜(黒皮)を除去するために酸洗いを実施していましたが、同等の除去効果が得られるショットブラスト処理への変更をご提案。結果、製品1kgあたりの処理費用単価が半額と、大幅な削減を実現しました。


担当者様に、
「こうした複雑形状の製品を、熱間鍛造で成形できるとは思いませんでした。初期費用の金型代も約半年と早期に回収することができ、また、鍛造の関連工程についても改善提案をしてもらえたことで、さらなるコストダウンを実現できました」
とご満足いただいた事例となります。


さらに、弊社から非鉄専門のスクラップ業者をご紹介したところ。弊社と同じスクラップ価格(従来比約3倍)で売却することができたと大変喜んでいただきました。お陰様で、その後の新規鍛造品は全てショットブラスト処理に変更し、当社が受注させていただいております。



こちらの取組みの詳細につきましては、白光金属工業までお気軽にお問い合せください。私井上(イノウエ)が、貴社の課題解決へ向け誠心誠意アドバイスをさせていただきます。


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